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上白糖についての正しい理解

【上白糖について】

原料で使っている「砂糖」に関するご質問が時々あるので
ご説明いたします。

まず、「砂糖」は原料が「甜菜(てんさい)」か「さとうきび」かで大きくわかれます。北海道では「甜菜」から「砂糖」が作られます。甜菜から作られる「砂糖」のことを「てんさい糖」ということがありますが、メーカーの商品名が「てんさい糖」となってもおり、誤解を生むことがあります。(同様に「ビート糖」という商品もあります。)

一方、原料ではなく、製造方法の違いで「砂糖」は、「精製糖」と「含蜜糖」の2種類に分類されます。「上白糖」や「グラニュ糖」「三温糖」とかは「精製糖」になります。黒糖は「含蜜糖」です。

したがって、「上白糖」は、原料として甜菜からもさとうきびからも作られる「精製糖」のひとつです。

では「上白糖」はどういうものかというと、原料から絞り出した煮汁の成分を濾過するなどの工程で白くなり、同じ原料(甜菜など)から作り出した「糖」を添加(いわゆる化学添加物ではありません)してしっとりとさせたものです。

世の中には、「上白糖」は、白くするために何か特別なものを添加(あるいは着色とか)しているから健康に悪いというような大きな誤解がまかり通っておりますが、全くの間違いです。そもそも光の反射の具合で白く見えているだけです。つまり、「上白糖」自体は「三温糖」や「グラニュー糖」などの同じ精製糖と健康上の良し悪しの差は(若干のミネラル量の違い以外は)ございませんので、どうかご安心ください。

ではなぜ「砂糖(甜菜原料の上白糖)」を使っているかというと、植物のエキスを浸透圧で抽出し、その後自然酵素で発酵させる上で、この甜菜から作られる「上白糖」がもっとも適しているという理由がございます。そこは発酵に関わる過程の中で、働いてくれる微生物に対する影響などいくつかの専門的な理由があります。

ちなみに、「砂糖」は発酵過程の中で分解し、原料の植物(炭水化物)と一緒に「ブドウ糖」や「オリゴ糖」などに変わって「砂糖」の元々の主要成分「ショ糖」ではなくなってしまっていることも付け加えておきます。つまり、それは動物のエネルギー源として即利用できる形態(細かくなっている)であり、オリゴ糖などは腸内微生物のエサにもなっているということでもございます。

「砂糖」がすなわち「健康に悪い」というイメージを植え付けて、科学的に間違った情報を提供している会社は、未だにあるようですが、まったく残念な話です。

ともあれ、問題は「砂糖」自体にはなく、気をつけないといけないのは、むしろ取り込む「量」ということです。たくさん食べすぎると余計な糖分(カロリー)が健康に悪影響を及ぼすということは、ご飯や他の食物など、どんな食べ物でも一緒です。

ということで、もしまだご不明な点などあればどうかお気軽にご質問ください。
大切なご家族の健康づくりにお役に立てますように!